サマータイムは有効か? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夏は昼が長い?前回は春分日の日の出入り時刻について調べてみました。 今回は昼の長さの変化についてみてみましょう。春分を過ぎると昼間はどんどん長くなっていき、夏至の日(6月21日ころ)にもっとも長くなります。 夏は朝が早く、夕方が遅く、昼がとても長い、という印象があります。 でも「夏に昼が長い」というのは当たり前なのでしょうか? また日本全国平等に昼が長くなるのでしょうか? 夏至・冬至の全国の日の出入り時刻をまとめると下表のようになります (「こよみハンドブック」(大阪市立科学館編)の 「夏至・冬至の日の出・日の入り時刻(64ページ)」もご覧ください)。
夏至の日では日の出は北(東)に行くほど早くなります(北海道は沖縄より2時間近く夜明けが早い)。 しかし、日の入りは日本全国ほぼ同時です。 昼の長さも北(東)へ行くほど得をすることになります(東京は沖縄より1時間も昼が長い)。 反対に冬至の日は全国ほぼ一斉に日の出をむかえ、北(東)の方から日の入りをむかえていきます。 夏至と冬至の昼の長さの差でいうと、北海道と沖縄では、3時間もの違いがあることがわかります。 日の出の早くなり方、日の入の遅くなり方は全国同じではなく、昼の長さの変化も全国一律ではないのです。 これは日本列島が南−北ではなく、北東−南西に伸びているからです。 そんな日本の風土を無視して、夏期に時計を全国一斉に1時間進めるサマータイムを導入しようという動きがあります。 サマータイムは関東にとっては便利かもしれませんが、西日本では弊害の方が多くなります。 とても不平等な制度なのです。 サマータイム推進派は「先進各国で導入されているから」といいますが、 各国の事情(緯度や国の形状)が異なっているので他国と比較するのは意味がありません。 また、導入の理由とされている「省エネ」や「余暇の有効利用」はサマータイムを導入しなくても 各自の努力でなんとかなる(そして、サマータイムを導入しても実現しない)ものばかりです。 本当にサマータイムは有効なのでしょうか・・・? なんのために必要なのでしょうか・・・? ※参考:サマータイムについては「サマータイム問題を考える」もご覧ください。 2005.3.16記(石坂) |