かに座55番星に5番目の惑星

かに座55番星の生命生存可能領域に5番目の惑星!

かに座55番星の惑星(想像図)[NASA/JPL-Caltech]  アメリカ航空宇宙局NASAの研究者らが、かに座の55番星に5番目の惑星があることを発見しました。 5つの惑星をもつ太陽系外惑星系が発見されるのは初めてのことです。
 さらに興味深いのは、その惑星の中心星からの距離が約1億2000万kmで、どんぴしゃり生命生存可能領域(ハビタブルゾーン)に入っていることです。

 発見されたのは地球の45倍(土星の半分程度)の質量をもつ惑星で、おそらく土星のように、地面のない惑星だと考えられています。
 この惑星そのものはガスが主成分の惑星ですから生命はいないかもしれませんが、太陽系の場合、木星や土星などの大きなガス惑星には必ず大きな衛星が付随しています。 この惑星にも衛星が回っていれば、そこには地面や水があり、生命が存在している可能性があります!

 かに座55番星は地球から41光年のところにあり、太陽とよく似た大きさと年齢をもっています。 かに座55番星にはこれまでに4つの惑星が発見されています(内側の3つは中心星のすぐ近くを回る中間サイズのガス惑星、一番外側は木星軌道ぐらいを回る巨大なガス惑星)。
 今回発見された惑星の衛星にはもしかしたら空と海と陸があり、そこに地球のように発達した生態系が存在しているかもしれません。。

  太陽系外惑星はこれまで250個ほど発見されていますが、多くは中心星のすぐ近くを回る巨大なガス惑星です。 生命生存可能領域にあって地面を持つ可能性のある惑星としては、最近てんぴん座のGliese581という星で見つかっています。
 いよいよ、地球と同じように生命の星が見つかる時代になったのかもしれません。

※原文は英語ですが アメリカ航空宇宙局NASAもしくはカリフォルニア工科大学・系外惑星探査チーム のホームページをご覧ください。

2007.11.13記(石坂

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