2007年8月28日、皆既月食 |
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皆既月食を見よう!→雲間に見えました!今月末8月28日に6年ぶりの皆既月食があります (※前回2004年5月5日の皆既月食は月没後であり、かつ曇りで大阪では見えませんでした)。夏休みの終わりですが、自由研究としても最適です。 皆既月食を観察しましょう! ★日 時: 2007年8月28日月の出〜21:23(皆既は18:52〜20:22) ★道 具: 双眼鏡があると便利です(より詳しく月の様子を観察できます) ★注 目: 月の色の変化(月食の時、月は真っ暗になるわけではありません) ●月食とは・・・月食は太陽−地球−月がこの順番で一直線上にならび、地球の影に月が入ることです。 月に太陽の光が当たらなくなるので暗くなります(右図は星空を固定しつつ30分ごとの月の位置を重ねたものです。月の上に映る地球の丸い影が分かります)。太陽−地球−月の順番でほぼ一直線上にならぶ時が「満月」ですから、月食は必ず満月の時に起きます (ただし、満月の時に必ず月食が起きるわけではありません。月の軌道面と地球の公転面が5°ほどズレているためです)。 一方、太陽−月−地球の順で一直線上に並ぶと、太陽の光が月に遮られて、地球上で日食が起きます。 「日食」と「月食」は同じ「食」という字を使っていてややこしいですが、現象としては性質が違っています。 日食は、月によって太陽が隠されるので、「掩蔽」あるいは「太陽面通過」という現象の一種です。 ※上図はどちらも地球や月の大きさ・距離を強調 「月食」が起きているとき、もし月面から地球の方向を見ると、どうなるのでしょうか? 月食は地球によって太陽の光が遮られている状態なので、月面にいる人にとっては「日食」が起きていることになりますね。 逆に、「日食」の時に月から地球を眺めると、地球に月の丸い影が落ちているのが見えるはずです。 月食が起きている時には、地上ではどこから見ても(月が見える位置なら)月が暗くなりますが、日食の時は、月の影が落ちているところだけで太陽が欠けることになります。 ●皆既月食中の月の色は?皆既月食になった時の月の色に注目してください。黒いでしょうか?それとも明るいオレンジ色でしょうか? 地球には大気があるので、太陽の光は完全には遮られれず、地球の空気を通った光が月に当たります。 夕方の空が茜色に染まることから分かるように、地球の大気の層を通った太陽光は赤っぽくなります。 ですから、皆既月食中の月の色は「赤銅色」になる、と言われています。 しかし、経済活動により発生するチリや噴火による火山灰などで地球の大気が汚れていると、太陽の光が通りにくくなって、月は黒っぽくなります。 皆既月食中の月の色は、地球の大気の汚れ具合も教えてくれるのです。 国立天文台では今回の皆既月食の月の色を集計するキャンペーンをしています。 そちらにも参加してみてはいかがでしょうか? ●皆既月食2007年8月28日についてのリンク集
2007.8.14記(石坂) |