さそり座の星がまたまた異変 |
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さそり座のデルタ星が、急激に明るくなっています。その様子は、都会でも肉眼で観察することができます。これは昨年の夏にもおこったことで、そのメカニズムについて天文学者が観測や理論をもとに様々な意見をたたかわせています。
星の中には明るさを変えるものがあり、変光星(へんこうせい)といいます。変光星はドイツのファブリチウスという牧師さんが400年前に発見したミラがはじめであり、長いこと、その存在そのものが知られていませんでした。現在では多数の変光星が知られていますが(たとえば北極星も変光星です)慣れた人がみたり、精密な測定器を使わないと、その変化はわかりません。 しかし、今回明るくなっている、さそり座のデルタ星は、都会でも十分に見える明るい星で、こうした星の変化がとらえられることは珍しいことです。 この星はしばらくたつと、元の明るさに戻ると考えられています。いまのうちにチェックしてあとで見くらべると、宇宙の変化をとらえられると思います。現在、さそり座のデルタ星は、夜半すぎの南の空に見えます。南東には赤く明るい火星がありますので、わりと場所がわかりやすいでしょう。 参考:京都大学VSNET |