ポーリングが残した謎の分子 |
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解けるか?ポーリングが残した謎の分子ライナス・ポーリング (Linus C Pauling 1901〜1994)は、ノーベル化学賞(1954年)、ノーベル平和賞(1963年) を受賞した化学者です。ポーリングは、量子力学の手法を化学に取りいれ、 化学結合についての精力的な研究を行いました。そして、化学結合における混成軌道と いう概念を取り入れ、分子の形状の説明することができるようになりました。 彼はDNAの構造についても研究をしており、二重らせん構造を決定した ワトソン、クリックら(1962年、ノーベル医学・生理学賞を受賞)からは「手強いライバル」 と目されていました。 また、彼は、心臓病の予防には、ビタミンCの摂取が有効 だとも主張していました。 そして、この事を調査するために、ポーリング化学医学研究所を設立しています。 さて、そのポーリングが亡くなる前に図のような化合物の構造式を黒板に書き残したのです。 ▼残された謎の化合物 この化合物は一体何であり、どのような機能をもっていて、なぜ書き残されたのか ポーリングが亡くなっている現在、知るすべがありません。 そこで、この化合物の謎を解くヒントや結果を 米国化学会が広く一般から募集しています。 学会誌であるChemical&Engineering誌の編集部(edit.cen@acs.org)に知らせると、 Chemical&Engineering誌の野球帽がプレゼントされるそうです。 あなたもこの謎の化合物に挑戦してみませんか。 参考記事:現代化学2000.11月号 |