2点お知らせです。
- 10月21日(土)-22日(日)にオリオン座流星群が極大
1年の内に、流れ星が比較的まとまって多く見られる時期が何回かあります。
これを「流星群(りゅうせいぐん)」といいます。流星群には輻射点(ふくしゃてん:流れ始めの中心
方向)にちなんで、それぞれ名前がついています。今回の流星群の輻射点はオリオン座方向
にあるので「オリオン座流星群」といいます。オリオン座流星群の素(もと)はあのハレー彗星が
宇宙にばらまいたチリだと考えられています。
見方:午後9時くらいから真夜中0時まで、東の方の空を見上げてみてください。
見える数はあまり多くありませんが、晴れていれば1時間に10個ほど見えるでしょう。
流れ星や観察の仕方などについては星空の連帯
(ふたご座流星群、
しし座流星群)もご覧ください。
- しし座流星群高校生国際観測会(Leonids2000)の実施について
11月中旬のしし座流星群について次のような案内が来ていますので、転載します。
-----------------------------------
高校生天体観測ネットワーク運営委員会
委員長 渡部潤一(国立天文台)
しし座流星群高校生国際観測会(Leonids2000)の実施について
「しし座流星群全国高校生同時観測会(Leonids'98)」、「しし座流星群高校生国際
観測会(Leonids'99)」は、国内外の高校生が数千人も参加する取り組みになりました。
私たちはこの2年間の活動をさらに発展させて、Leonids'98-'99で培ったネットワーク
をもとに『高校生天体観測ネットワーク(Astro-hs)』をスタートさせました。2000年
度の第二弾として、まもなく「しし座流星群高校生国際観測会」が実施されます。
昨年のLeonidsプロジェクトでは、タンザニアの高校生が1時間に3000個という流星の
嵐を観測することができました。 特別な観測装置を用いずに、肉眼で流星の出現数を
数えるという単純な手法でしたが、多くの参加グループ、観測者によって、流星物質
の、空間的な分布の一部を解明することができました。しかし、しし座流星群は、まだ
注目すべき活動を続けています。少なくとも数年間は、継続した観測が望まれます。
今年の観測会では、昨年に引き続き,世界の高校生と共に地球規模に拡げたネットワー
クで観測し、さらに詳しい「しし座流星群」の姿を描き出したいと考えます。
なお今年のスタッフは、昨年、一昨年と実施されたしし座流星群国際観測会のOB、
学校
教員、現役高校生などによって構成されています。
■観測会実施日 2000年11月16/17日(木/金)、17/18日(金/土)、18/19日(土/日)
上記のいずれかの日程を観測グループごとに選択できます。
■共催 天文教育普及研究会、日本天文学会、日本惑星科学会、東亜天文
学会
■後援 文部省国立天文台、文部省宇宙科学研究所、天文学振興財団
日本理科教育学会、日本理科教育協会、日本地学教育学会
日本プラネタリウム協会、日本プラネタリウム研究会、全日本プラネタ
リウム連絡協議会
日本流星研究会、東京近郊地区流星観測者会
全国天体観測施設の会、全国科学博物館協議会、日本HOU協会
■参加登録
原則として、高校、高専のクラブ、もしくは指導者(科学館、プラネタリウム、公
開天文台の職員および地域天文同好会など)のいる高校生のグループを対象とします。
資料請求は、運営委員会のホームページ、および各地区事務局(郵送、FAX)で受け
付けています。登録は、「参加登録用紙」に必要事項を記入し、各地区事務局(郵送、
FAX)へお願いします.昨年度Leonids'99に参加されたグループには、資料をお送りし
ますので、あらためて請求する必要はありません。
登録期間 10月2日(月) 〜 10月31日(月)
資料請求メイルアドレス req2000@astro-hs.net
観測会ホームページ http://www.astro-hs.net/
■観測方法、報告および結果公表
観測場所は、個々の参加団体が選定した任意の場所で結構です。全国の高校生が一
箇所に集まるわけではありません。標準的な観測方法は、参加登録終了後に各観測会
担当より配布される「観測マニュアル」を参照して下さい。
観測報告は、運営委員会で用意するe-mail アドレス
leo2000data@astro-hs.net
を推奨しますが、各地区事務局宛のFAX、および郵送でも受け付けます。
報告の締め切り 11月30日(木)
この観測会に参加した団体は、全体の観測結果を自由に引用できます。今後の活動
に役立ててください。また、ホームページ上(http://www.astro-hs.net/)で観測結果
を公開し、国内外の研究者の補助的データとしても活用できるようにします。日本の
高校生の観測が世界に向けて公開され、活用されることと思います。運営委員会とし
ても、観測結果の集約、統計、観測会全体の総括を、共催、後援団体の機関誌上等で
発表する予定です。
■推進組織
本年度より運営委員会を発足させ、年度毎の観測会がより円滑に行われるように、
組織の充実を図りました。この委員会が、各観測会への問い合わせにすべて対応しま
す。共催、後援団体への直接の問い合わせはご遠慮ください。詳しい情報は、委員会
ホームページ(http://www.astro-hs.net/)で提供します。
-----------------------
|